4月17日、都内の企業でタオル帽子ワークショップを行いました。
12時~14時まで、2部構成のプログラムです。1部がヘアドネーション、2部がタオル帽子ワークショップです。
1部は、渡辺貫一氏(Japan Hair Donation & Charity 代表理事)による講演から始まりました。
JHD&C(ジャーダック)は、小児のための医療用フルオーダーウィッグを制作し、無償提供を行っているNPO法人です。講演では、フルオーダーであることの必要性や、届いてから好みのスタイルに整えること、そこには、ウイッグだからこその難しさがあることなど、知っているようで知らなかったお話がいっぱいありました。
また、渡辺さんのお話には、私たちのの思いと同じことも多く、特に、「ウィッグを必要と思わなくてもいい社会であってほしい」というお話は、「タオル帽子が必要でなくなればいいな~」というがん患者さんの言葉と重なり、大きく頷きました。
お話の後は、ヘアドネーションカットの実演です。この日、社員の方から「ヘアドネーションします」とのお申し出があったとのこと。まさに「私がやります!」のボランティア精神です。
長いなが~い、まっすぐな髪
記念のセルフ・断髪式
この後、別のお部屋に移動して、カットを完成させました。
いよいよタオル帽子ワークショップの時間です。
まずは、金平糖の活動紹介。
活動の2本柱①タオル帽子を作る・届ける、②ケアする人をケアすること。という活動の2本柱。タオル帽子は、生老病死を考えること、互いの立場を超えてつながることの「きっかけ」と考えていること。病や障がいを支える家族や医療・福祉職の方々も、ケアされる方々であること。体験者=当事者である私達だからこそ、感じたことを「金平糖」の活動を通し社会へ発信していること、などをお話しました。(金平糖 佐藤真生子)
この日作るのは「ワンタイム・ケア帽子」
この帽子は、「脱毛が激しい時、使い捨てで使ってほしい」との思いで作っています。千葉県がんセンター、脳外科に届けています。
簡単にできる帽子で、慣れれば、30分もあれば完成!・・・ですが(-_-;)
初めて作る、そして、普段は裁縫をあまりされない、となれば、話は別です。
なんとか時間内に、一人でも多くの方に完成してもらいたい!
丁寧に説明する金平糖ボランティアメンバー(真ん中)
その思いを受けとって下さり
集中!
出来上がり!!
みなさんの笑顔に…ほっ(*´∇`*;△
向かって左端2列目、一人笑顔がない松尾‥いかに緊張していたか‥です(;´д`)トホホ。
1部のドネーションカットも、無事終わり(≧∇ノ■ゝハイ、チーズ♪
向かって左がJHD&の渡辺氏
右が、ドネーション協力サロン(55jet ai HAPPY HAIR MAKE)代表 當間紀之氏
この日、私には大きな気づきがありました。
一つは、(ジャーダック渡辺さんの「ウィッグが必要でない社会」というお話から)「医療」と「社会」の両輪であることが大切、ということ。
もう一つは「初心忘るべからず」ということ。その初心とは、金平糖立ち上げの時の思い。「ケア帽子を真ん中に、地域の人々が集い、対話する。その時感じた気づきが、支え合う社会と作っていく」というもの。
この日、目の前に広がっていた光景は、まさしく、それでした。
普段の生活では、直接の接点がない方々が集い、病に向き合う人のことを感じ、考えた2時間。それぞれの心に、どんな気づきがあったのかはわかりません。が、こうした小さな気づきが、新たな社会を作り出す力になるのではないか、と、私は強く感じました。
3月に打診があって、準備に追われ、緊張で始まったワークショップでしたが、集合写真の皆様の笑顔からは「金平糖に集う人々が、まあるい心になること」そんな場でありたい・・・の願いは実現できたかな?と、手前味噌ながら思っています。
皆様の笑顔を次の笑顔へと繋ぐべく、お作り頂きましたケア帽子は、がんの治療中の患者さんへお届けします。
参加された皆様、企画担当者様、JHD&C渡辺様、55jet ai HAPPY HAIR MAKE當間様、本当にありがとうございました。
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