金平糖☆ささえあい、ともに生きる

金平糖は、千葉市・船橋市を中心に活動するボランティア団体です。 (2011年7月 活動開始)

パルシステム千葉NPO助成基金、報告会

 5月19日、パルシステム千葉NPO助成基金の報告会が開催されました。

 今年度の授与団体の活動計画のなか、子育て応援をする団体は「来てください」というサロン型サービスに加え、こちらから出向く「家庭訪問」型サービスの必要性をお話されました。地域の高齢者問題に取り組む団体からも「ひとこえ確認」という電話が、相談を聞き解決する機会にもなっているとか・・・「孤立」しがちな高齢者や子育て家庭へのこうした取り組みを聞きながら、午前中の高齢者施設での縫い物の会を思い出していました。

 当初、この活動を、裁縫が得意な(好きな)高齢者を大切な「社会資源」と考え、その力をケアグッズ作りでいかしてもらう。そのことは、高齢者の社会参加ともなると、とっても大上段に構えていました。

 が、続けるうちに、私たちのようなボランティアが施設に出向く、というそのこと自体に一つの意味があるのではないかと考えるようになりました。

 確かに高齢者の方の「社会参加」という一面もあります。そのことを意識されているかどうかはわかりませんが、「病院に寄付しますね」と伝えると、「あっそうなのね。病院で使ってくれるのね」「しばらく裁縫をしていなかったから(私の作ったので)大丈夫かしら」などと言いながらも、一生懸命縫ってくださいます。

 いつもの空間でありながら、そこには、いつもとは違う「一生懸命何かをする時間」が過ぎているのです。そのことが、大切なんだと最近は思っています。

 そしてもう一つ、地域にいるお友達としての私たちの役割です。

 ある日の活動後、体調が悪く参加できなかったご利用者の方と、玄関でバッタリ。すると、ボランティアのお一人が「〇〇さ~ん」と駆け寄り、二人が笑顔でハイタッチ(≧∇≦)・・・素敵な光景でした。

 地域住民が施設に出入りできる環境は、ともすれば閉じた環境になりがちの施設にいつもとは違う風が吹き込むこみ、風通しのよい空間として地域に愛され、地域に根付けば、それは遠回りではあるけれど「ケアする人をケアする」ことにつながるのではないだろうかと思うのです。

 19日の助成金報告会でも、そのことを一言付け加えました。

「現場にながれる閉そく感といったものも感じる時がありますが、私たち地域住民が、施設や病院に入ることで、風通しのよい空間作りの一助となれば、それは、ケアする人をケアすることにつながるのではないか」と・・・もうちょっとしどろもどろで、聞いていた方はなんだかよく分からなかったかもしれませんが、(-_-;ウーン・・こういう事を言いたかったのであります(・`ω・)