3月15日(日)開催、金平糖のミニ講座「まあるくなって学び合う わたし・からだ」は、鍼灸についてのお話です。
お招きした東京有明医療大学鍼灸学科の高梨 知揚先生は、2018年に、鍼灸師と連携している在宅療養支援診療所医師らの連携経験の実態調査における研究で、全日本鍼灸学会 高木賞奨励賞を受賞されました。
緩和ケアにおける鍼灸のもたらす効果やエビデンスや、患者さんへもたらす効果について、いろいろ研究が進んでいるようです。
j-stage がん終末期の倦怠感に対する,鍼治療の効果(2017 年)抜粋
終末期の倦怠感に対しては補完代替医療が検討されることもあり,その中で鍼治療が選択肢としてあげられることがある.(中略)しかし西洋医学の医療者と鍼灸とのかかわりは少なく,がん治療にかかわる医療者の鍼治療に対する知識不足,さらに多くの病院では鍼治療が導入されていないため,がん患者に対する補完代替医療としては十分に普及していない7,8).(中略)臨床的にはイギリスなどでは多くのホスピスで終末期ケアに鍼治療が取り入れられており16),アメリカでも緩和ケアの一部としてより活用していくべきだという議論がされてきている
また、がん患者の苦痛に対する鍼灸治療の特徴とがん治療に関する鍼灸師の技術習得 鍼灸師とがん患者への聞き取り調査と質的研究を用いて」という論文には、鍼灸治療における患者さんにもたらす効果について書かれている部分がありました。
リラクゼーション効果は鍼灸治療の気持ち良さから生じるものと考える。リラクゼーション効果は現代医学的治療には少ない、鍼灸治療効果の一つである。気持ち良さやリラクゼーション効果はタッチケアでも生じる。鍼灸師は触れることでも皮膚表面を軽く触れたり、痛み部位を丁寧に触れ、患者の痛み部位の皮膚表面から皮下の状態をしっかりと捉えていく。対象患者の発言にあったように、鍼灸師に触れられて「痛み部位が分かってもらえる」という感覚を持つ
患者を中心とした「統合医療」
それは、近代西洋医学と相補(補完)・代替療法や伝統医学等とを組み合わせて行う療法。
統合医療が普及し、誰もが患者中心の医療を受けることができるようになるためには、私達一人ひとりが、代替療法や伝統医学について知ることが大切ではないかと思います。
鍼灸って何? 東洋医学って何?
正しく知って、自分や大切な人に必要になった時、よりよい治療を安心して受けることができるようしておきませんか。
3月15日(日)講座お申込みは、こちらのフォームでお願いします。
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