さまざまに飛び交っている食の情報。
その時々の情報に、なんとなく左右されていませんか?
なんとなくではなく、しっかり調べて・考えて・納得して選びたい、との思いで開催した「作って・食べて・きいて・考える」食の講座。
体験談一人目は、自身の病気予防のために糖質制限を取り入れた方のお話。
二人目は、ご家族の療養食としてケトン食を取り入れている方のお話です。
(調理実習では、彼女が食事作りの参考にしていらっしゃる本の中から、3品選びました)
こちらの3品で、560kcal。
ご家族が「がん」と診断され、厳しい抗がん剤治療をしなければならないとなった時「家族として患者を支えるためにできることの一つであるのが”食事”。食事で体調管理をし、しっかりと治療と向き合ってほしい」と考えた彼女は、いろいろな食事療法を取り入れました。
が、なにかしっくりとこない・・・そうしてたどり着いたのが「ケトン食」だったとのこと。
本やネット、時には足を使って可能な限り情報を集め、考え、納得して始めたとのことです。
とはいうものの、ケトン食は、糖質制限のなかでも最も厳しく糖質を制限します。
メニューを考える彼女も大変ですが、患者であるご家族、我慢や努力も必要だったようです。
そこで考えた秘策が「糖質解禁デー」。
おいしそうに、むさぼるように食べていたご家族の姿、今では笑い話の一つのようです。
そして「ケトン食、なかなかいいですよ」などと、時には人にも勧めているご家族の姿に、「どの口が言っているのか」とこぼしながらも、嬉しそうな彼女。これからも厳しすぎず・手を抜かず、絶妙の匙加減で、ケトン食を取り入れた食事療法を続けていかれることと思います。
そんな彼女が、この怒涛の年月を振り返って話します。
患者や家族には、治療のことなど決めなければならないことが一杯ある。
医療のこと以外にも、食事など、いろいろ「どうすればいいのだろうか」と悩むことも一杯。
病院とのつながりがある治療中ならまだしも、治療が一段落した時、相談できる場がない。
「食」についても、もっと身近に・気軽に相談できる場がほしい。
とのことでした。
(事務局独り言)かれこれ7~8年前のこと、あるがん関連の講演会で、医師が「患者さんに食生活について聞かれることがあるけれど、医師は栄養の勉強をしていないので、わからないと答えるしかない」とおっしゃいました。妙に納得しましたが、患者としては一抹の寂しさを感じたことを思い出しました。(事務局独り言、終わり)
さて、ここまで見てきた「食の講座」
残る「考える」は、次回へ続く。
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